石川の市

今日は月に2回の交換会の日でした。石川の市会の会場は、野々市町(ののいちまち)「交遊舎」です。「交遊舎」はJR野々市駅とほとんど一体化しており、下車徒歩1分以内です。明るくさっぱりとした建物で係の方も親切です。わたしたちが使用する会議室のほかに、大ホールもあります。ここは人気の会場なのでしょう、ホールではしばしば何らかのイベントが行われており、市会の前後にその様子を垣間見ます。今日は食品販売の関係の集まりでした。労働組合の集会や、会社の研修などにも使われているようです。あるときは人形劇か何かでした。駐車場にある車種で、「今日はどんな方とご一緒かな」と考えます。

今度の5月分の会場予約をした方によると、5月はおとなりの会議室にコーラスのグループの方が入られるそうです。コーラスを聴きながらの市会。これも新鮮。出来高に良い方向で影響することを祈ります。

これをお読みになった県外の同業者の方。ご旅行の際には是非市会への参加も日程にお入れ下さい。のんびりかつ充実した雰囲気をご満喫いただけるだけでなく、都会とはまたひと味異なる楽しみな仕入れもあるかもしれませんよ。駅から近いですから便利です。

秋は山登りならぬ…

夕方用事で出かける。自動車で町を縦断したら、街なかに点在するお宮さんの、あちらこちらで秋祭りだった。露店のあかりが闇に輝く。1000円札をひらひらさせた親子連れだの、少年だのが信号をわたるのにヒマがかかっていつもは閑散とした山の上町の信号で左折が渋滞した。そういえば前々回の定休日に散歩したときには、出店準備のバンが猿丸神社に停っていたっけ。かくいう当店のすぐ近所も寺社もまた祭り中で、朝からピーヒャラ音(録音だろう)が流れている。

ああ秋なんだな、先週友人からもらった銀杏も食べてしまわなければ… と考えたとき、もうひとつ大切なことにハタと気づいた。「屋根に登らなければ」

腰に近江町市場大口水産のビニール袋を下げ、古い運動靴に履き替えた。エイと窓をのりこえる。瓦をびくびくと這い登り、峰をひとつこえる。金沢の屋根瓦は黒い。本日晴天也。見張らしも良い。しかしここから先が仕事、その先をまたおそるおそる下る。這いつくばって覗きこむのは雨どいである。

以前ここに落ち葉を溜めてひどいことになった。雨どいに雨が流れないと室内には雨漏りの現象がおきる。といを通過できない雨が脇からたまってまとまって漏れると、外の雨の音もひどくなる。

去年、大雨続きのあと買い物に出かけ、やれやれと喫茶店でいっぷく中、職人さんらがカウンターで雨漏りであちこち応援たのまれるという話をしていた。「雨漏りには、漏れを防ごうとおもうな、それよりも流す場所をつくってやれ、と言いたいね」との発言は何処ぞの大工さんか。離れたテーブル席で新聞を読みながらも、耳はその話題しかと捉えており、珈琲を片手に陰でひとり深くうなづいた。雨どい管理こそが雨漏りを防ぐ第一の要である。

しかし今日のところはまだ落ち葉には少々早かったらしい。雨どいに葉はない。なぜかペットボトルが転がっており、回収はそれのみ。資源ゴミ収集の際プラスチック容器用かごから風で吹き上がったのだろうか。

裏の窓から見える大けやき、師走前には葉がすべて落ちるだろう。屋根登りはその頃にもう一度、だ。

もうすぐ古書月間

来月10月は古書月間である。組合でも話し合いがなされている。昨年は県内古書店マップを配布した。(ほしい方は各古書店にお問い合わせ下さい) 石川組合では今年は「(まだ秘密である)」が企画されている。

実行なるか。あるいは企画倒れにおわるのか? 今が瀬戸際の時期である。他県のうわさを耳にしてさすが都会は違うと感心し……ている暇はないはずである。

さてしかしご利用される方のほうはどのようなことを望んでいらっしゃるだろうか。ぜひ先々の参考にしていきたい。

石の待人

梅雨の合間に散歩をたのしむ。ちょこちょこと折りをみて歩きまわる楽しみのひとつは「石のもの」に出会うことである。石碑にしても墓にしても、そこから文学や先人の歴史を学ぶたのしみとなる。komainu.jpg

石碑の文字を読むのが難儀な方でも、石の動物なら親しみやすいかもしれない。こちら東山で出会った狛犬であるが、ストレートの長髪、おかっぱ頭はめずらしい気がした。あいにく相棒は頭部が大きく欠てしまっていたが、こちらは毛髪もなめらかに真っ直ぐ前を向き、首を曲げたり睨みをきかしたりもせずに大きな笑みで待ち構えていた。このようなおもいがけぬ待人に出会うのも、徒歩の時間ならではのことである。

まだひんやり

北陸にもようやく春です。ですが古本屋というものは、なんだかいつも「ひんやり」しているとおもいませんか。冬のあいだ家は暖房などであたためられます。寒かった外の道も、いまは春の日差しがあたためてくれます。

ところが古本屋の中に入ると、ここだけはまだまだひんやり… そんな経験ありませんか。古本屋ではなぜか暖房もあまりきかないようですね。たとえ暑い夏の盛りでも、本と棚のあいだのすきまに手をいれるとそこだけひんやりしてびっくりすることもあります。わたしの店だけでしょうか?

学生の頃、夏に制服で新刊書店へ入ってじーっと棚を眺めて考えていると、いつもお腹が痛くなったものです。冷房がとてもきつく負けてしまうのでした。冷や汗をかきながら何も買えないまま表にでることがよくありました。そとはもわっと暑くアスファルトから熱気を感じてほっとしました。でもこれは遠い町でのはなし。

石川の古本屋で冷房ガンガンにしているという店は、ちょっと今おもいつきませんよ。木造の店ならなおさら。風も通り抜けますからね。

犀星忌

3月26日は犀星忌です。いまから45年前、1962年3月26日犀星は72才で亡くなりました。犀星が引き取られ20歳までを過ごした犀川大橋たもとの雨法院では犀星をしのぶ催しがあり、地元文学研究者による「室生犀星をめぐる若ものたち」と題された講演がなされました。

本人の意思で、どの宗教にもよらずに青山葬儀場で告別式は行われ、その際中野重治が葬儀委員長をつとめたそうです。中野のほかに、堀辰雄、窪川鶴二郎などなど実にたくさんの若者に慕われた犀星、若者たちに自らを「先生」とは呼ばせませんでした。みな親しみをこめて「室生さん」と呼んだそうです…

雨法院ご住職によると「ここの杏の花は例年なら今頃もう満開になるのですが、今年はやっと2、3日前に咲き始めました」とのこと。

金沢はまだ寒く、帰りは春の嵐めいた風がヒューヒューしていたくらいです。院内でもストーブをつけての集まりでした。

捨ててこそ得る

3月になってすこし気温も上がってくると、さてこれから暑くなるまでの間は少しいつもより忙しくなる。

春は移動の季節。人の移動(異動)もさることながら、気温があがって晴れの日が増えてくると、みなさん窓をあけて、ふう、と荷物の移動にも着手されます。少なくとも「やらなくては、嗚呼やらなくては」という気持ちになるものです。

「本を見に来てください」「買取していますか」と声がかかりはじめるとやっと年が明けたような気になります。

最近「捨ててこそ得る」と題した本を見掛けましたが


仏教を読む 8
松原泰道/平川彰編集
集英社
1984
ISBN4-08-183008-8

古本整理のことか?、と古本屋は勝手にピーンとくるのでした。

でもすっかり「捨て」てはしまわずに、まずはお近くの古本屋におしらせ下さい。するとなにがしかを「得る」こともあるのです。

文庫占い

さいきん出版業の知人より教えられました。「文庫占い」。


http://u-maker.com/202124.html

古本のふるくさい文庫ばかり普段みていますが、新刊屋さんには最近のあたらしい文庫棚がたくさんあり、目をパチパチしてしまいます。最近は漢字とカタカナが混ざった名前が多い気もします。アルファベットがはいっていることも。

さてみなさんは何文庫がでてきましたか。