『古本屋「やまびこ書房」の昭和ものがたり』

北國文華(季刊・北國新聞社)の第71号(2017年春)から、石川組合のやまびこ書房・武川達雄さんの連載小説『古本屋「やまびこ書房」の昭和ものがたり』が始まりました。

現在すでに85歳を超えている武川さんが歩んでこられた道を、ご自身をモデルにして小説という形で記されています。第1回は旧制中学3年生の主人公・山崎達雄が学徒動員先で終戦を迎える場面でした。武川さんご自身はその後、神田の古書店や金沢の書店に勤務され、その後に「やまびこ書房」を開かれました。ずっと本に関わり続けた人生を送ってこられた訳です。

この記事を書いている私(鴨嘴)が古本屋になりたいと思い立った際に、お世話になったのがやまびこ書房さんでした。自分の父よりも歳上の武川さんのまだ十代の頃の話は感慨深く、そしてあまり詳しく聞くことのなかったやまびこ書房前史がこれから語られると思うと、次号からの展開がとても楽しみです。

読創的 金沢の古本屋

読創的 金沢の古本屋

2月27日付、北陸中日新聞にて金沢市内の古本屋を大きく特集して頂きました。
題して「独創的 金沢の古本屋」。
1ヵ月近くかけて、熱心に取材して頂き、全12段で大変に大きく取り上げて頂きました。
是非ご一読下さい!

石川県古書籍商組合の古書店マップもご紹介頂き、早速金沢駅構内の、石川県金沢観光情報センターから、マップを置かせて欲しいとの嬉しいお電話を頂きました。
金沢市に觀光でお越しの皆様、どうぞご利用下さい。

Web版はこちらからどうぞ。

恒例のバーゲン!

夏のバーゲンが始まった。夏物を夏が来る前に処分してどうなるのと?と思うのは私だけではないと思う。東京では、始める時期を遅らせているらしい。今まで段々と、早まって来た反省かららしい。確かにバーゲンは早い者勝、それで段々と早まって来たというのだ。それが、夏の前に夏物バーゲンという、自殺行為につながったようだ。
 では古本業界ではどうか?本にはあまり季節がない。腐る物でもない。管理さえ良ければ、多少はヤケるがシミにはならない。知っている出版社では、地下の倉庫でエアコンをかけて、暗い中で保管していた。
 とは言え、お客様にはバーゲン歓迎だろう。では古本屋が、バーゲンしたらどうなるのか?それはそれはドット売れて、「こんなに古本は売れるものなのか」と古本屋を始めて、初めてニンマリ出来るだろう。
だがその時だけ。夜逃げでもするのにはいいかも知れないが、バーゲン後は売れない本ばかり残って、まったく売れなくなる。では仕入れれば良い?どっこい問屋がない。市に仕入れに行っても、売れ筋の本がない。集めるには金があってもダメ、時間をかけなきゃダメ。トホホ・・・・・。
 したがって出来ないわけ。でもどこかのチェーン店でやってたなあ・・・・・・。さすがはチェーン店・・・・・・。

古書業者の3パターン

今日は交換会。交換会ではバリバリ入札するために出品された本の山々の間を目を光らせて巡回するものですが、同業者同士で有益な情報交換をする場でもあります。最近の山の雪状況とか、腰痛対策とか、副業に農業している方とはそろそろ植え付けのはじまるジャガイモの種芋種類とか・・・・。 あ、本の話もしますよ!

さて今日は福井の某書店さんと、北陸3県の古書業者には3パターンあるという話になりました。

その1)
2代目、3代目、X代目というケース。ただしそのうち幼少から「古本屋さんになるんだ!」と決意していた人はあるかないかで、「前は全く違うことをしていたけれども今はここにいます」という方が目につきます。まる代目組。

その2)
退職して生活の基盤を持った上で古書店を開店。あるいはベースとなるほかの仕事を確保しつつ古書の商いをスタート。しっかり組です。

その3)
そして最後は「なんかいろいろやってきたけど、何故か古書に辿り着き、そしてまだそこにいる」という漂着組。実はこの層が無視できない厚みを持っています。

かくゆう柳行李も3なのでございます。ですから店頭で、「ずっと本屋さんに憧れていたんですか?」とか「いいですねえ、退職後の理想の職業だよね、うらやましいな!」とか言われるお客様もありますが、柳行李は漂着組ゆえに、あいまいな表情を浮かべるばかりなのでした。