10月4日は古書の日、10月は古書月間 古書月間イベント「本供養」開催!

 

本供養08

全国の古書店約2400軒により組織される「全国古書籍商連合会」(全古書連)では、全国の古書店の活動を広く周知すべく、2003年に10月4日を「古書の日」、10月を「古書月間」と制定し、全国各地で様々のイベント活動を行っております。

 

私ども石川県古書籍商組合でも、「石川の古本屋HP」の開設、「石川古書店マップ」の作成、「石川の古本屋HP」のリニューアル(ブログ化)など様々な広報活動に取り組んで参りました。 この活動の一環として昨年は「本供養」を開催させて頂きました。 

本年も、下記の通り「本供養」を開催致したく、ご案内申し上げます。

「本供養」の主旨は、ご家庭などでご家族や故人が愛読されていた、単に捨ててしまうには忍びない本や雑誌、教科書等の様々な書籍をお持ち寄り頂き、長年のその役割に感謝すると共に、お祓いをして供養して頂いた後、書籍のプロたる古書店の眼で選別をさせて頂き、役割を終えたものについてはリサイクルへ、まだまだ利用の出来る本や後世に伝えていくべきものについては、当組合運営の交換会にて入札やセリを行い、その本を必要とされている方々の元へとお届けして社会に還元して参ると共に、それにより得られた収益をチャリティーとして更に社会貢献させて頂くというものです。

昨年は震災に遭われた能登地区の復興支援の一助にと、能登半島地震災害義援金として石川県に寄託させて頂きました。

今年も、金沢神社の全面的なご協力を頂き、10月4日(土)・5日(日)の2日間に亘り、境内をお借りする事が出来ましたので、こちらで供養させて頂く本の受け入れを致します。

学問の神であり前田家のご先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉された、本供養にふさわしい場を快くご提供頂いた金沢神社宮司、厚見正充様には、改めて御礼申し上げる次第です。

ご蔵書の処理にお困りの方は、この際是非ご参加下さいます様、お待ち申し上げております。

 

本年は、新たに併催イベントとして5日(日)の午後2時より、朗読小屋 浅野川倶楽部の高輪真知子氏による朗読会を開催させて頂く事と致しましたので、併せてお楽しみ頂ければと思っております。

 まだ3年目のささやかなイベントではございますが、今後も継続して参りたいと存じますので、報道各社様に於かれましてはご取材の程、お願い申し上げる次第でございます。

 

 

「本供養」開催要綱
日時: 2008年10月4日(土)午前10時〜午後5時          

 5日(日)午前10時〜午後4時
午後4時より本供養(お祓い)
場所: 金沢神社境内 金沢市兼六町1番3号
方法: 1. ご不要となった本は金沢神社境内にて受け入れを致します。本は必ずひもで縛るか、段ボール 箱に入れた状態でお持込み下さい。また上記日時以外の金沢神社への本のお持込みは、何卒ご容赦下さい。
  2. お車でのご来場は可能ですが、駐車場が少ないので、本を受け入れている間のみのご利用に限らせて頂きます。場内では係員の誘導にしたがって下さい。
  3. お持ち寄り頂きました本とお引替えに、しおり(古書の日、金沢神社参拝記念)、石川古書店マップをお渡し致します。
  4. 一度お持込み頂きました本は一切返却出来ませんので、内容をご確認の上、不要なものだけをお出し下さい。また、本の間に挟まった私信なども同様ですのでお出しになる前にご確認下さい。
  5. 本供養は金沢神社様のご協力により、石川県古書籍商組合が執り行っております。本事業に関するお問い合せは下記の石川県古書籍商組合までお願い致します。金沢神社へのお問い合せはご容赦願います。

 

「本供養」イベント/朗読の愉しみ

 

1 期 日    10月5日(日)  午後2時

2 会 場    兼六園内 金沢神社境内 (雨天時社務所内和室)

3 出演者    高輪眞知子氏  (朗読小屋 浅野川倶楽部)  

4 朗読作品   五木寛之作『小立野刑務所裏』(予定)

5 朗読時間   25分

6 参加費    無料

 

【出演者プロフィール】

高輪眞知子  Machiko Takanawa

1973年、東京ドラマスクールを卒業後、金沢でドラマ工房「ピコロ」を結成、別役実作品に挑戦。1990年より制作集団「鏡花劇場」に参加。地元演劇界の代表的女優。2000年、泉鏡花記念館開館1周年記念公演 朗読劇「湯島の境内」出演を機に出前公演を企画し、現在に至る。地域演劇の活性化に貢献し、平成十四年度「金沢市文化活動賞」を受賞する。 2005年4月、表川なおきと共に「朗読小屋 浅野川倶楽部」を設立。県民市民を対象に朗読講座を開講し郷土文学作品の魅力にふれると同時に地域文化のあり方を追求している。

 

お問い合せ先: 石川県古書籍商組合
〒920-0854 石川県金沢市安江町1-11
近八書房内
TEL/FAX 076-231-6148

古書業者の3パターン

今日は交換会。交換会ではバリバリ入札するために出品された本の山々の間を目を光らせて巡回するものですが、同業者同士で有益な情報交換をする場でもあります。最近の山の雪状況とか、腰痛対策とか、副業に農業している方とはそろそろ植え付けのはじまるジャガイモの種芋種類とか・・・・。 あ、本の話もしますよ!

さて今日は福井の某書店さんと、北陸3県の古書業者には3パターンあるという話になりました。

その1)
2代目、3代目、X代目というケース。ただしそのうち幼少から「古本屋さんになるんだ!」と決意していた人はあるかないかで、「前は全く違うことをしていたけれども今はここにいます」という方が目につきます。まる代目組。

その2)
退職して生活の基盤を持った上で古書店を開店。あるいはベースとなるほかの仕事を確保しつつ古書の商いをスタート。しっかり組です。

その3)
そして最後は「なんかいろいろやってきたけど、何故か古書に辿り着き、そしてまだそこにいる」という漂着組。実はこの層が無視できない厚みを持っています。

かくゆう柳行李も3なのでございます。ですから店頭で、「ずっと本屋さんに憧れていたんですか?」とか「いいですねえ、退職後の理想の職業だよね、うらやましいな!」とか言われるお客様もありますが、柳行李は漂着組ゆえに、あいまいな表情を浮かべるばかりなのでした。

10月4日は古書の日、10月は古書月間 古書月間イベント「本供養」開催!

全国の古書店約2400軒により組織される「全国古書籍商連合会」(全古書連)では、全国の古書店の活動を広く周知すべく、2003年に10月4日を「古書の日」、10月を「古書月間」と制定し、全国各地で様々のイベント活動を行っております。

私ども石川県古書籍商組合でも、「石川の古本屋HP」の開設、「石川古書店マップ」の作成、「石川の古本屋HP」のリニューアル(ブログ化)など様々な広報活動に取り組んで参りました。
この活動の一環として昨年は「本供養」を開催させて頂きました。
(昨年の本供養の模様はこちら

本年も、下記の通り「本供養」を開催致したく、ご案内申し上げます。

「本供養」の主旨は、ご家庭などでご家族や故人が愛読されていた、単に捨ててしまうには忍びない本や雑誌、教科書等の様々な書籍をお持ち寄り頂き、長年のその役割に感謝すると共に、お祓いをして供養して頂いた後、書籍のプロたる古書店の眼で選別をさせて頂き、役割を終えたものについてはリサイクルへ、まだまだ利用の出来る本や後世に伝えていくべきものについては、当組合運営の交換会にて入札やセリを行い、その本を必要とされている方々の元へとお届けして社会に還元して参ると共に、それにより得られた収益は、3月に震災に遭われた能登地区の復興支援の一助として頂きたく、石川県の能登半島地震災害義援金に寄託させて頂きたいと考えております。

今年も、金沢神社の全面的なご協力を頂き、10月6日・7日の2日間に亘り、境内をお借りする事が出来ましたので、こちらで供養させて頂く本の受け入れを致します。
学問の神であり前田家のご先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉された、本供養にふさわしい場を快くご提供頂いた金沢神社宮司、厚見正充様には、改めて御礼申し上げる次第です。

ご蔵書の処理にお困りの方は、この際是非ご参加下さいます様、お待ち申し上げております。

「本供養」開催要綱
日時: 2007年10月6日(土)午前10時〜午後5時    

 7日(日)午前10時〜午後3時
午後3時より本供養(お祓い)
場所: 金沢神社境内 金沢市兼六町1番3号
方法: 1. ご不要となった本は金沢神社境内にて受け入れを致します。本は必ずひもで縛るか、段ボール 箱に入れた状態でお持込み下さい。また上記日時以外の金沢神社への本のお持込みは、何卒ご容赦下さい。
  2. お車でのご来場は可能ですが、駐車場が少ないので、本を受け入れている間のみのご利用に限らせて頂きます。場内では係員の誘導にしたがって下さい。
  3. お持ち寄り頂きました本とお引替えに、しおり(古書の日、金沢神社参拝記念)、石川古書店マップをお渡し致します。
  4. 一度お持込み頂きました本は一切返却出来ませんので、内容をご確認の上、不要なものだけをお出し下さい。また、本の間に挟まった私信なども同様ですのでお出しになる前にご確認下さい。
  5. 本供養は金沢神社様のご協力により、石川県古書籍商組合が執り行っております。本事業に関するお問い合せは下記の石川県古書籍商組合までお願い致します。金沢神社へのお問い合せはご容赦願います。
お問い合せ先: 石川県古書籍商組合
〒920-0854 石川県金沢市安江町1-11
近八書房内
TEL/FAX 076-231-6148

_____________________07.gif

インターネット時代の古書探求

お客さんに「こんな本を探しているんですが…」と言われることがしばしばある。しかし当店にその本を在庫しているということは滅多にない。新刊本屋なら現在刊行中のものだけ置けばいいが(それでもやはり相当の大型書店でないと見つからないものは見つからない)、古本屋の場合は絶版だろうが自費出版だろうが「これまで世に出た本」が対象である。聞かれて「ああ、ありますよ」というのは宝くじに当るようなものである1)

いまやインターネット、それも「検索」の時代だ。実際に出かけていかなくても店主に尋ねなくてもできることはある。

自分は何を探しているのか

「2,30年前の本かなあ」「著者は誰だっけ」「こんな感じの……」……これでは見つかる本も見つからない。まず自分が探しているものは何か、はっきりさせよう。

古本屋もそう曖昧なことを言われても店にある本、これまでに見た本には限りがある。何しろ対象は「これまで世に出た本」全部なのだ。いくら博識な店主でもずばっと答えることは難しい。それに古本屋は「商売」なのである。本を売らなければ食っていけないのであって、自分の店にない物の調べものにそう付き合ってもいられない2)

こういうときはまず図書館を利用していただきたい。図書館とは本を借りるところと思われているかもしれないが、それは業務の一部であり、知りたいことを調べてくれるという機能もある。公共図書館なら既に税金という形で前払いしているから遠慮はいらない。堂々とレファレンス・デスクで曖昧でもいいからわかっていること思っていることを全部伝えて、探している本を特定しよう。少なくとも書名、著者、出版社、発行年を確定できると、発見の可能性がぐんと上がる。

インターネットで図書館を利用する

実際に図書館に出かける前に、あやふやな情報(題名の一部、著者名の一部、……)から本を特定したいときは「国立国会図書館蔵書検索システム」の利用をお勧めする。国内で出版する本はすべてここに納本することになっている3)ので最も信頼できるデータベースである。すぐに見つからなくても漢字書き/かな書きが違っていることもあるので念のためそれらを変えて試してみよう。

図書館で借りてすむのならそれでもよし4)、しかし所有したいのであれば(それが既に絶版・品切なら)古書を探すことになる。ネットで探すにしろ古本屋に尋ねるにしろ、先述の書誌データをしっかり握ってこよう。

「連想検索」

当店もネットでの販売を行なっているが、先日お客さんからこんな声があった。

「欲を言えば、本の題名・著者が思い出せなくても、キーワード3〜5の打ち込みで目的物がピックアップが出来れば良いかもしれないと思いました。」

まだ多くはないが、そのような仕組みは徐々に実現化しつつある。日本で古書店と言えばの神田古書店連盟と、これまた学術情報のプロ中のプロ、国立情報学研究所が組んで「連想検索」を実装している。同様の仕組みを導入して自店の在庫内で「連想検索」できるようにしている個店も出てきている。

店の立場からすれば、なるべく自分の店で本を見つけてもらいたいだろうが、お客さんの立場からすれば、一度にすべての古書店を横断的にこの「連想検索」できるのがよいだろう。将来「日本の古本屋」にも実装されることを望む。

ネットサービスを複合的に利用する

さて当店はと言えば、上記の「連想検索」を使ったサイトを構築しようと思えば出来ないこともないのだが、在庫を一覧表にして掲載しているだけで、ただの検索機能も付けていない。確かに先のお客さんの言葉どおり、その欲求を自店のサイトだけで満たすことができればどれほどよいだろう。さてしかし、そのために当店はどれだけの準備をしなければならないだろうか。

ではお客さんは当店の在庫から検索することはできないのだろうか。当店は独自にそれらの機能を構築するかわりに、既存のネットサービスを使っていただくことを前提にしている。あやふやな欲求を絞りこむときは、GoogleYahooを使っていただきたい。書名を確定するときには先述の「国立国会図書館蔵書検索システム」を使っていただき、それが当店に在庫するかどうかは当店のページに設置したフォームから「日本の古本屋」の検索機能を使っていただきたい。

このように当店では、自前ですべてを構築することをやめて、そのかわり個々の機能としては最強の余所のサービスを利用することをお勧めしている。途中で、問題が解決してしまったり余所の本屋さんに行ってしまったり、と当店にとっては(売上に結び付かないという)不利なところはあっても結局お客さんの目的が達せられるのであれば、またそれもよしとしよう。それでも多くのお客さんがやはり当店で必要とする本を見つけてくださる可能性はあるのだから。


  1. というのは大袈裟か。もう少し高い確率だから、お年玉年賀はがきの1等くらい?
  2. はずなのだが、つい興味をもってしまって人様の調べものに多大な時間を費やしてしまうのも悲しい性。
  3. と言ってもやはりいくらかの抜けはある。
  4. その図書館になくても相互利用で余所の図書館から取り寄せて借りることもできる。国立国会図書館の蔵書は近くの図書館を経由して借りることになる。また最近は大学図書館も一般の人でも利用できることが多い。全国の大学図書館の蔵書はNACSIS Webcatで調べることができる。

函に入った本の扱い

日頃店先で、本を函から出そうとして四苦八苦、大事な函を壊しやしないかと、端から見ていても冷や冷やするお客様を、お見かけする事があります。

本好きの皆さんにも、多分そんなご経験をなさった事が、一度ならずおありだと思います。

稀に湿気ってしまって本の中身が膨らんでいたり、水を被って表紙と函がくっついていたりで、函から本が出なくなってしまったものもあるにはありますが、大抵の場合は単に函から本を取り出す方法が間違っているだけなのです。

函の寸法が本に対して余裕があれば、どうやってでも普通に本は取り出せますが、中には確かに妙に函がきついものがあるのも事実です。

この様な本に行き当たってしまった場合、多くの方々は本を函から取り出すのに苦労し、挙げ句の果てに函を壊してしまったりします。

その様な不幸に見舞われない為、またコンディションの好い状態で古本屋に本が還流する為にも(笑)、今日はここに、きつめの函からもスムーズに本を取り出すコツを、書き連ねておきましょう。

多くの方々は、本を函から取り出す際に、親指と中指を函の側面に差し込みながら、本の背を摘みつつ引っ張り出そうと、試みておられるのだろうと思います。

今これを見ているあなたも、多分そうなのではないでしょうか。

この方法でも確かに、函と本との隙間に余裕のあるものであれば、ごく普通に取り出す事が可能でしょう。

d0022345_1626202.jpg
ところが、妙にキッチリと出来上がってしまった不幸な関係の函と本の場合、この方法では函から本を取り出す事に、尋常ならざる困難を伴う様になります。

何故ならば前述の様に、親指と人差し指を函の側面に挿入する方法は、その行為により函の側面を外側に引っ張る事となり、それが函の天地を圧迫する事態となり、ただでさえ寸法に余裕のない函の、天地が本に押しつけられる事となります。

こうなると人は更に深々とその指を函に差し入れ、何とか函から本を引き抜こうとし、事態は悪化するばかり。

さて、それではこの不幸な関係の函と本をどう取り扱うのか、その方法は実に簡単なのです。

先ずは、函の側面に差し入れられた二本の指を速やかに引き抜き、本の背を下に向け、両掌で本の天地を軽く挟む様に、持ち上げてみましょう。

この時、注意しなければならないのはただ1点、本はあくまで取り落とさない程度に、軽く挟んでおく事だけなのです。

後はそのまま、本の背が下を向く様にしたまま、下に向かって数回振ってやれば、先程までの状況が嘘だったかの様に、慣性の法則に従って本は函からスルリと抜け落ちる事でしょう。

d0022345_1626202.jpg

そう、これをお読みのあなたには、もう本を取り出そうとしても出てこないあのいらいらから、ついに解放されたのです。
早速本を買いに(古本屋へ)出かけようではありませんか。

能登半島地震について

このたびの能登半島地震で被災されました皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を祈念いたします。

また、県外各地のみなさまよりご心配および励ましのお言葉をいただき、厚くお礼申し上げます。
石川県古書籍商組合各店において大きな被害のあった店はほとんどなく、現在各店とも平常どおりに営業致しております。何卒ご休心のほどお願い申し上げます。

石川県古書籍商組合

図書館駐車場にて

道路や駐車場で車を誘導する係員の技量には差が大きい。混雑しがちな駐車場では係員の判断と指示がものをいうのに、中にはその存在意義について問いたくなるような人もたまにいる。
金沢市内には、県立図書館のほかに玉川図書館・泉野図書館という二つの市立図書館と、三つの公立図書館がある。わたしはその三つとも利用しているが、その誘導技術と采配において、玉川図書館常駐の、やや体格のよいガラガラ声の眼鏡の係員の方(仮に以下ガラさんとする)は圧倒的にすばらしい。

といってもわたしはご本人と世間話や挨拶を交わすなど個人的に親しくしているわけではない。駐車場で長話など禁物である。ただ、ガラさんはすいているときも混んでいるときも、駐車しようとする者に的確に指示をだせるという点において高技術であり、それでわたしが一方的に好意を寄せている。

ある日、出かけたついでに図書館に本を返すために車で玉川図書館に寄ったとき、駐車場に入りかけてから前方に数台がすでに行列中であることが判明した。何もこんな日に寄らなくてもよかったと悔やみかけたとき、ガラさんが窓ごしに声をかけてきた。「返却だけですか。もしそうであれば、代わりに返却してきますからいまここで本を渡してください。」おお、なんと有難い申し出。並んだ車両みなに聞いて回っていたようである。実に助かった。このような申し出を受けたのはこれが初めてだったが、駐車場混雑緩和という観点からは、みなにとって助かること。こんなエピソードは一例にすぎない。

ガラさんはロボットやマニュアル頼りにはできないその場その場の判断ができる係員なのだ。

古本武者修行 その2

 前回上京したのは、昨年12月。御茶ノ水駅近くの部屋も値段もこじんまりとしたホテルに2泊し、主に中央線沿線と神田界隈の古本屋巡りに走り回ったのだが、今回のメインは違うのである。

 一つは、川崎に住む長男一家と房総の鴨川温泉に泊りがけで出かけること。次いで、この秋あうん堂本舗が企画しているイベントの打合せで鎌倉に出かけること。そして、前述の都古書組合主催の古本市に参加すること3点。同行の配偶者に言わせれば、第3項はオプションでどうぞ、の位置づけなのである。

 9日から11日までの3日間、古本市への高鳴る期待とコーフンを胸に秘めつつ、東京からアククアライン経由で、鴨川・館山を回り、川崎から鎌倉へ移動し無事打合せを終え、11日の夕方にはなんとか五反田駅近くの、相変わらず部屋と値段だけはこじんまりとしたホテルにチェックインする。(この項続く)

 

古本武者修行 その1

 あうん堂本舗は、目下冬休み中である。

 馴染みのお客さんからは、いいご身分ですな、と羨ましがられるが、いえいえ「アヒルの水掻き」ですよ、と答えている。澄ました顔で気持ちよく水面を泳ぎ回っているが、水面下の両足はフル回転しているのである。

 冬休みに入って2週間あまり、3年分(古本屋になって以来、ということ)の在庫本の整理をひとまず休み、小旅行を兼ねた東京近郊の「古本市」に出かけることにする。

 さて、地元の「古本市」しか知らないあうん堂なので、組合入会時にいただいた「全国古書組合員名簿」の巻末に掲載されている、各地の古本市案内に目を通す。

 空いている日は三連休の最終日となる月曜日だけ……と1頁ずつチェックしてゆく。午前中から市が開かれているところといえば、東京都古書組合・南部地区の市会が午前9時半開催、とある。午後はといえば、おうおう古本屋のメッカである東京古書会館で「中央市会」なる市が立つではないか。よーし、めざすは五反田! 神田! と、リズミカルな響きで声を出しながら、ネットで宿を検索するのであった。

 2月9日、暖冬で今年は一度も雪が積もらなかった早朝の街を、歩いて金沢駅に行き、越後湯沢経由でいざ東京へと向かうのであった。(この項続く)

石川の市

今日は月に2回の交換会の日でした。石川の市会の会場は、野々市町(ののいちまち)「交遊舎」です。「交遊舎」はJR野々市駅とほとんど一体化しており、下車徒歩1分以内です。明るくさっぱりとした建物で係の方も親切です。わたしたちが使用する会議室のほかに、大ホールもあります。ここは人気の会場なのでしょう、ホールではしばしば何らかのイベントが行われており、市会の前後にその様子を垣間見ます。今日は食品販売の関係の集まりでした。労働組合の集会や、会社の研修などにも使われているようです。あるときは人形劇か何かでした。駐車場にある車種で、「今日はどんな方とご一緒かな」と考えます。

今度の5月分の会場予約をした方によると、5月はおとなりの会議室にコーラスのグループの方が入られるそうです。コーラスを聴きながらの市会。これも新鮮。出来高に良い方向で影響することを祈ります。

これをお読みになった県外の同業者の方。ご旅行の際には是非市会への参加も日程にお入れ下さい。のんびりかつ充実した雰囲気をご満喫いただけるだけでなく、都会とはまたひと味異なる楽しみな仕入れもあるかもしれませんよ。駅から近いですから便利です。