2006年10月4日 (水)

今日は古書の日、10月は古書月間 古書月間イベント「本供養」開催!

近八書房

全国の古書店約2400軒により組織される「全国古書籍商連合会」(全古書連)では、全国の古書店の活動を広く周知すべく、2003年に10月4日を「古書の日」、10月を「古書月間」と制定し、全国各地で様々のイベント活動を行っております。

私ども石川県古書籍商組合でも、「石川の古本屋HP」の開設、「石川古書店マップ」の作成、「石川の古本屋HP」のリニューアル(ブログ化)など様々な広報活動に取り組んで参りました。

本年は新しい試みとして、下記の通り「本供養」を開催致したく、ご案内申し上げます。

「本供養」の主旨は、ご家庭などでご家族や故人が愛読されていた、単に捨ててしまうには忍びない本や雑誌、教科書等の様々な書籍をお持ち寄り頂き、長年のその役割に感謝すると共に、お祓いをして供養して頂いた後、書籍のプロたる古書店の眼で選別をさせて頂き、役割を終えたものについてはリサイクルへ、まだまだ利用の出来る本や後世に伝えていくべきものについては、当組合運営の交換会にて入札やセリを行い、その本を必要とされている方々の元へとお届けして社会に還元して参ると共に、それにより得られた収益は、ユネスコに寄託し、「ユネスコ世界寺子屋運動」による、世界中の恵まれない子供達の教育・識字運動の一助にして頂ければと考えております。

幸いにも今回、金沢神社の全面的なご協力を頂き、10月28日・29日の2日間に亘り、境内をお借りする事が出来ましたので、こちらで供養させて頂く本の受け入れを致したいと思っております。
学問の神であり前田家のご先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉された、本供養にふさわしい場を快くご提供頂いた金沢神社宮司、厚見正充様には改めて御礼申し上げる次第です。

ご蔵書の処理にお困りの方は、この際是非ご参加下さいます様、お待ち申し上げております。

「本供養」開催要綱
日時: 2006年10月28日(土)午前10時〜午後5時

29日(日)午前10時〜午後3時
午後3時より本供養(お祓い)
場所: 金沢神社境内 金沢市兼六町1番3号
方法: 1. ご不要となった本は金沢神社境内にて受け入れを致します。本は必ずひもで縛るか、段ボール 箱に入れた状態でお持込み下さい。また上記日時以外の金沢神社への本のお持込みは、何卒ご容赦下さい。
2. お車でのご来場は可能ですが、駐車場が少ないので、本を受け入れている間のみのご利用に限らせて頂きます。場内では係員の誘導にしたがって下さい。
3. お持ち寄り頂きました本とお引替えに、しおり(古書の日、金沢神社参拝記念)、石川古書店マップをお渡し致します。
4. 一度お持込み頂きました本は一切返却出来ませんので、内容をご確認の上、不要なものだけをお出し下さい。また、本の間に挟まった私信なども同様ですのでお出しになる前にご確認下さい。
5. 本供養は金沢神社様のご協力により、石川県古書籍商組合が執り行っております。本事業に関するお問い合せは下記の石川県古書籍商組合までお願い致します。金沢神社へのお問い合せはご容赦願います。
お問い合せ先: 石川県古書籍商組合
〒920-0854 石川県金沢市安江町1-11
近八書房内
TEL/FAX 076-231-6148
Mail chikahachi@mac.com

石川の古本屋 http://ishikawa.kosho.gr.jp/

2006年9月30日 (土)

SPレコード

鴨嘴


しばらく前に200枚ほど入荷していたのだが、なかなか手をつけられずにいたものを[[http://www.duckbill.co.jp/mokuroku/76099.html| ようやく整理した]]。

まず、本と違って、道具がないと状態を確かめることもできない。自己所有のLPレコードもあることだし(しかしプレーヤーはもう長いことないままで、とんと聞いてもいない)、思いきって78回転のできるプレーヤーを購入することにした。

いずれにしろ注文になるからネットで購入した。一緒にSP専用針も注文したのだが届いたのは普通のLP用の針。滅多に注文する人がいないのか。これを返品して改めてSP用の針を入手するまでお預けを食らうこととなった。

さて情報の整理もしなくてはならない。本は“奥付”がしっかりしているのに対して、レコードのレーベルだけでは、特に発売年がわからない。付録の冊子が残っていてもまず難しい。レコード番号がはっきりしているのでこれを手がかりにすればいいのだが、それには別の資料(たとえば発売当時の『新譜案内』など)が必要である。

(1) //「SPレコード60,000曲総目録」// 昭和館監修、アテネ書房 2003

という書物があることを知り、地元の大学の図書館でようやく借りることができた。またこの分野に詳しい先生に教えていただき、

(2) //「昭和流行歌総覧 (戦前・戦中編)」// 福田俊二・加藤正義編、柘植書房 1994

(3) //「American Popular Music on Japanese 78rpm Record 1927–1958」// Takao Yamada 2002

も借りることができた。特に(3)はコレクターによる自家版で、貴重なものであった。

文献(1)は、総数は多いが結局ラベルに記載されている以上の情報がないため、意外と参考にはならなかった。また洋タイトルのものは比較的弱いらしく、掲載されていないものが多かった。文献(2)は当時の新譜案内を参照して年代別・会社別に排列されており、発売年をよく同定できた。掲載されていないものも前後の型番から推測できた。しかし対象としているものが「昭和流行歌」であるため、それ以前のものやジャンル違いのものを見つけることができなかった。文献(3)は約7000枚を収録と記されているが、今回整理した「ジャズもの」のほとんどが採録されており(逆に文献(1)にはほとんど採録されていなかった)、発売年も掲載されているので、今回の整理には最も役に立った。

2006年9月14日 (木)

もうすぐ古書月間

柳行李

来月10月は古書月間である。組合でも話し合いがなされている。昨年は県内古書店マップを配布した。(ほしい方は各古書店にお問い合わせ下さい) 石川組合では今年は「(まだ秘密である)」が企画されている。

実行なるか。あるいは企画倒れにおわるのか? 今が瀬戸際の時期である。他県のうわさを耳にしてさすが都会は違うと感心し……ている暇はないはずである。

さてしかしご利用される方のほうはどのようなことを望んでいらっしゃるだろうか。ぜひ先々の参考にしていきたい。

2006年8月10日 (木)

香林坊大和第18回古書展開催のご案内

近八書房

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本年も香林坊大和にて第18回古書展を開催いたします。

出展者一同選りすぐりの稀覯本、書画の優品・珍品を始め、お買得な古書・古本の数々を幅広く取りそろえ、皆様のご来場をお待ち申し上げております。

今回は特別企画として8月24日(木)午後2時より会場内にて屋敷道明先生(金沢市近世資料館文化政策調査員)による特別講演を予定致しております。

また、会場内では趣味の切手コイン展も同時開催致しております。

何卒お楽しみ下さいますようお願い申し上げます。

出品目録抄をご用意申し上げ、配布致しておりますので、ご入用の方は店頭にて是非一声おかけ下さい。

古書展ご案内のページはこちら

会 期:8月24日(木)〜8月29日(火) 10:00〜19:00

(初日は正午開場、最終日18:00閉場)

会 場:香林坊大和7Fホール 金沢市香林坊1-1-1 076-220-1111(代)

出展者:
古美術 大谷

古美術 長久洞

古美術 御倉

古書 Duckbill

近八書房

フレンド書店(富山市)

みやま書店(高崎市)

尚、誠に勝手ながら、会期中は近八書房の方は閉めておりますので、恐縮ながらお急ぎの方は古書展会場までお越し下さいますようお願い申し上げます。

2006年7月23日 (日)

石の待人

柳行李

梅雨の合間に散歩をたのしむ。ちょこちょこと折りをみて歩きまわる楽しみのひとつは「石のもの」に出会うことである。石碑にしても墓にしても、そこから文学や先人の歴史を学ぶたのしみとなる。komainu.jpg

石碑の文字を読むのが難儀な方でも、石の動物なら親しみやすいかもしれない。こちら東山で出会った狛犬であるが、ストレートの長髪、おかっぱ頭はめずらしい気がした。あいにく相棒は頭部が大きく欠てしまっていたが、こちらは毛髪もなめらかに真っ直ぐ前を向き、首を曲げたり睨みをきかしたりもせずに大きな笑みで待ち構えていた。このようなおもいがけぬ待人に出会うのも、徒歩の時間ならではのことである。

2006年7月6日 (木)

領収書の話 (3)

鴨嘴


とうとう、「古本屋」という語で検索してここにたどり着く人より「領収書」で検索してくる人の方が多くなってしまった。

さて[[http://ishikawa.kosho.gr.jp/achv/68|前回]]は、「代金引換」の際の領収書について書いた。領収書の話の最終回はもうひとつの決済方法、クレジットカード払いの際について書いてみる。
=== クレジットカード払いの場合 ===
購入者はカード会社に支払い、販売者はカード会社から受け取るので、直接の金銭授受はない。したがって購入者は、販売者に対して領収証発行の請求権を持たない。裏返すと、販売者は法的な意味での領収書(受取証書)を発行することは不可能である。

ただ、[[http://ishikawa.kosho.gr.jp/achv/56#yino|以前に書いたような立替え払い]]で、販売者の領収書を求められることがある。そこで様式・表題を領収書として但書きに「クレジットカード決済」と書いたものを発行するところもある。なお、[[http://www.nta.go.jp/category/tutatu/shitsugi/inshi/19/37.htm|法的には領収書ではないので印紙を貼ることもない]]。この印紙税の説明にあるように、

> クレジット販売の場合には、金銭又は有価証券の受領事実がありませんから、表題が「領収書」となっていても、第17号の1文書には該当しません。

ややこしいのだが、「領収書」という表題の、法的には領収書(受取証書)でないもの、ということになる。たぶんどこかの会社では内規でクレジットカードで購入した際にはこの紛らわしい文書を必要ということにしているのだろう。経理を担当している方よ、このような意味の混乱した文書を求めるのをやめていただきたい。これでは「納品書」で十分ではないか((単に理解されていないことも多い。求めに対して「法的な領収書は発行できませんよ。納品書(とそちらでのクレジットカード利用明細)で処理できるのではないですか」と答えると「あ、そうなんですか」と言う経理担当者もいる。追って要求はないからそれで処理が済んでいるのだろう。))。なんならそれに「クレジットカード決済」と但書をつけてもよい。発行する側としては、領収書ではない文書を領収書という表題で発行する気持ち悪さに比べれば何の抵抗もない。

=== 記載内容 ===

話は変わって、領収書の中身についていろいろ注文があることがある。たいてい公費払いのためのものであり、領収書だけではなく、納品書や請求書にも共通の事柄なのであるが。

「日付を抜いて」と言われることがしばしばある。厳密には要件を欠くからそのような求めには応じなくてもよいのかもしれないが、こちらへの便宜ということもあるのだろうか。たとえば「納品の翌々月末払」のような決まりを持つところで、こちらの代金受取りがかなり遅くなってしまうような場合、実際より早く納品されたことにして支払いを早めてくれることもある(めったにないけど)。むしろよくあるのは「品と一緒に、日付を抜いた見積書・納品書・請求書・領収書を同封して」というケースだ。確かにそれらが同じ日付ではまずかろう。そこまで形骸化しているのだったら文書そのものも要らないでしょと思うのだが、そうはいかないらしい。

==送料の扱い==
ネット販売ではほとんどの場合、送料が発生する。普通は
(商品名) 1,000円
送料 500円
計 1,500円
という明細の領収書を発行する。
ところが購入者(それはたいてい大学なのだが)から「経理上“送料”という科目がないので、本体に含めた形にしてほしい」と要求されることがある。
そこで
(商品名) 1,500円
計 1,500円
という明細の領収書(あるいは公費後払いのため見積書や納品書・請求書)を発行することになる。

内々の決まりごとを余所に押しつけて傲慢な、とそのたびに思う。たとえば当店は次の通達の内容に従って、本体のみを「売上」とし、送料を「預り金」あるいは「立替金」とする仕訳を行っているとしよう。
> (別途収受する配送料等)\\
> 10−1−16 事業者が、課税資産の譲渡等に係る相手先から、他の者に委託する配送等に係る料金を課税資産の譲渡の対価の額と明確に区分して収受し、当該料金を預り金又は仮受金等として処理している場合の、当該料金は、当該事業者における課税資産の譲渡等の対価の額に含めないものとして差し支えない。
>

消費税法基本通達


当方の「明確に区分して収受」したいという事情は考慮してもらえないのだろうか((実を言うとこの話を書くために調べていてこの通達を見つけ、知ったばかりである。これを理由として相手に言ったことはまだない。))。

たとえば当店でも、ネットで見つけて余所の古本屋から本を買う(仕入れる)ことがある。仕入にかかる送料は「仕入高」に含めることになっている((簿記の入門書にも書いてある。))から、たとえ発行される請求書・領収書などが「本体」「送料」と分けて書いてあっても(分けてないことはほぼ100%ない)、その合計額を「仕入高」に仕訳するだけである((「送料を合わせた額を本体価格とした証憑を相手に発行してもらいましょう」などと書かれた簿記の本はおそらくないであろう。見たことがない。))((送料着払いで仕入れることもある。請求書あるいは領収書にはもちろん本体のみの記載しかなく、送料の領収書は配送業者が発行する。このような場合にさえ仕訳はそれらの合計を「仕入高」とするようにと簿記の本には書いてある。))。なぜ大学はこれができないのだろう。ひとつの大学だけでなく、あちこちから同じことを言われるので何らか通達のようなものがあるのだろうか((ところが「本体価格と送料は必ず分けて」と言ってくるところもあるから、よくわからない。))。

これまでの一連の「領収書の話」に何度も“商習慣”という言葉が出てきたが、ここに書いたことも法律の定めではなく、まさに“商習慣”に属することだ。大きな組織が弱小の商店に自分の都合を押しつけるのではなく、売り手と買い手が互いに対等に相手を尊重して譲り合っていくわけにはいかないのだろうか。

2006年6月19日 (月)

ドメイン kosho.gr.jp

鴨嘴


先週金曜日の夕方から今日まで、このサイトのドメイン kosho.gr.jp に障害があって、ここが全く見えない状態になっていた。皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

ドメインというのはインターネット上の住所に相当するもの。今回の件は、たとえれば、家そのものは壊れずにちゃんとしていたのだが、表札がはずれてしまって(もう少し正確に言うと、いったんはずしてすぐかけ直すつもりが、はずしたところで再びかけることができなくなって)、外から見て kosho.gr.jp という住所の示す先がどこだかわからない状態になってしまった。たまたま週末でサーバ管理会社の窓口に連絡が取れず、復旧が遅れてしまったのだ。

さてこの kosho.gr.jp というドメインは石川県古書籍商組合がその使用権を取得している。しかし、いまのところ ishikawa.kosho.gr.jp という組み合せでしか使っていない。これではもったいない気もしている。たとえば各地の組合が (組合名).kosho.gr.jp として使うことができるのではないかと考えている。関係者の方、もしそんなご希望があれば[[mailto:info@ishikawa.kosho.gr.jp|ご連絡ください]]。

2006年5月27日 (土)

古本屋の修業先は古本屋

近八書房

古本屋の修業先は古本屋、今回ある事がきっかけで、この至極当り前の事実を想い出した。

私は若い頃古本屋という商売を継ぐ積もりが全く無く、東京の大学で工学部を卒業後、特殊な測定機関係の製造会社に就職していた。
30歳を目前に祖父が他界した折、古書業界の方々のお奨めもあり店を継ぐ決心をし、ご同業より神田神保町の修業先をご紹介頂き、4年半程の丁稚奉公をして幾ばくなりとも古書に関する修行を積ませて頂いた。

さて話は変るが、皆さん「弁護士のくず」ってご存知ですか?
「弁護士のくず」は漫画家井浦秀夫氏の作品で、小学館のコミック誌「ビッグコミックオリジナル」に連載されているが、これが4月からTBS系列にてTVドラマ化されたのをご存じの方も多いと思う。
実は私はこれまでこのドラマを見ていなかったのだが、先日修業先の古書店の先輩に当るUさんから、メールを頂戴した。

と、ここまで書けば、勘の良い方ならば「はは〜ん」と膝を打っているところであろう。

そう、Uさんによれば、ドラマの中でモト冬樹演ずる法廷マニアで九頭の飲み友達の古本屋「国光裕次郎」の店「国光古書店」が(正確にはロケ先が)なんとその修業先だった店なのだと云う。

という訳で、先日慌ててドラマを拝見した。
Uさんによれば「毎回10時半頃ほんの30秒程しか映らないから、眼を離しちゃ駄目だよ」とお聞きしていたので、喰い入る様に眺めていたら、なんと修業先の書店の店内が映っているではないか。

本当に短いカットではあったが、懐かしさの余り思わずテレビに齧り付く様に見入ってしまった。
社長(勿論モト冬樹ではない事は云うまでもない)はお元気でいらっしゃるだろうか?
申し訳ない事に、随分ご無沙汰してしまっている。
来週もこのカットのためだけに、また見てしまいそうだ。

石川の古本屋のエントリに画像を付ける操作に馴れていないので、こちらで画像付でご紹介している。

修業先での思い出話などはいずれ機会があれば…

2006年5月26日 (金)

古本は、買って満足……

阿吽

 店にやって来るお客さんから、いつでもお好きな本を読めるのがいいですね、とよく声を掛けられる。私自身も二年前に店を始めた頃にはそう思っていたのだが、これが実はなかなかなのである。サラリーマン時代は、通勤電車の中の僅か10分の時間でも文庫本を開いていたというのに、今では10分あればひたすら本の表紙を拭いている。

 そんな古本屋のオヤジが久しぶりに読んだのが、樽見博著『古本通(ふるほんつう)』(平凡社新書)。 “欲しい古本は、買って満足!読んで2度目の満足!!” と書かれた帯文に惹かれ、一気に読み終えてしまった。経験の浅いオヤジには参考になるところも多かったが、今度この本を読んだお客さんが蔵書を売りにいらっしゃたらどうしよう……、と悩みの種がまた一つ増えてしまった。

2006年5月24日 (水)

領収書の話 (2)

鴨嘴


[[http://ishikawa.kosho.gr.jp/achv/56|前回]]は、そもそも領収書とは…など書いていたら長くなってしまった。今回はその続き。ところでこの間「領収書の書き方」というキーワードで検索してくる方が多いのに驚いた。このような情報は意外に少ないのだろうか。

=== 代金引換の場合 ===
通信販売、特にインターネット販売の場合、郵便小包や宅配便の「代金引換」((略して代引(だいひき)とも言う。))を利用することが多い。配達の際に配送業者が荷物と引き換えに購入者から代金を受け取り、後に配送業者から販売者に送金される仕組みである。

荷物の送り状のカーボンコピーが「受領証」や「領収証」となっていて、これが正式の領収書となる。
送り状のカーボンコピーであるから、領収書の宛名が荷物の配送先となってしまうことに注意が必要である。販売者に注文する際に、その点をよく考慮してから販売者に依頼してほしい。

正式というからには前回示した要件((簡単に書けば、表題、宛名、日付、内容、額、発行者))を備えているはずである。さてこの送り状のコピーであるから容易に想像できると思うが、このうち「発行者」はやや判りにくい。この記事を書くにあたり正確を期するため郵政公社およびヤマト運輸に問い合わせて確認した。

== 郵政公社の場合 ==
[[http://www.post.japanpost.jp/question/question/dai_qa/1.htm|郵便局の代金引換サービス]]というものがある。古本屋が利用するのは主に冊子小包のそれである。このページの「[[http://www.post.japanpost.jp/question/question/dai_qa/23.htm|印紙]]」のリンク先に、
> 領収証への印紙貼付\\
> 印紙税法により、額面3万円以上の領収証を作成した場合は、収入印紙を貼付する必要がありますが、
> **郵便局が発行する領収証**には貼付の必要はありませんので、その分差出人の負担が軽くなります。
(強調は引用者)とあり、この領収証の発行者は郵便局(日本郵政公社)であることがわかる。

「領収証を発行して現金を受け取る」ことと「荷物の差出人に送金する」ことは別のことと考えられる。

== ヤマト運輸の場合 ==
これに対して民間業者の場合はちょっと違う。私が利用しているのはヤマト運輸の[[http://www.kuronekoyamato.co.jp/corect/corect.html|宅急便コレクト]]なので、これについて述べる。もしかしたら他社ではまた違うかも知れない。

郵便局の代金引換サービスは誰でも窓口に行けばすぐに利用できるが、宅急便コレクトは事前に発送者とヤマト運輸側(([[http://www.kuronekoyamato.co.jp/|ヤマト運輸株式会社]]および[[http://www.yamatofinancial.jp/|ヤマトフィナンシャル株式会社]]))のあいだで「商品代金集金委託契約」を結ぶ。それによって、配達員は発送者の委託を受けて代金を受け取り、領収証を発行する。したがってこの場合、**領収証の発行者は発送者**である。

== 佐川急便の場合 ==
ここまで書いたところで、たまたま個人的にネット通販で電気製品を購入した。支払方法として代引を選んだのだが、配送業者は佐川急便であった。代金を支払い、送り状のコピーの領収証を受け取ったので、よく見てみた。
領収書
上記代引金額を領収いたしました
※この商品代金の領収書はご依頼主の委託により発行するものと致します
領収書発行者 佐川フィナンシャル(株)
集金代行者 佐川急便
この場合は但書きがちゃんとついていて、関係が判りやすい。

ここまで代引の領収書の発行者にこだわることはないだろうが、気になり始めるとますます気になってしまい、おかげで今回も長くなってしまった。領収書の話は[[http://ishikawa.kosho.gr.jp/achv/72|まだ続く]]。

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