ある日、碁を打っていると、「さっきとは全然違う碁になるなあ」と敵さんはおっしゃる。確かに、十数手しか打ってないのに、まったく違った型になった。そこで、「組合せ」を考えてみる。盤上の一手目は、「星」「小目」など、5・6手あるだろうか。二手目は、一手目の対角線の隅或は平行線の隅など、十数手は考えられるか。話しを簡単にするために、一手打つのに選択肢が10手あるとすると、10手打ち進んだ時の「組合せ」の数は、10の10乗、なんと100億の組合せがあることに。実際はもっとありそう。況や、碁一局を考えると無限の組合せがありそう。過去にもあるいは未来にも、だれも打ったことのない碁を打つことになる。
盤上の無限に遊ぶ碁好きたち