皆様、今日は本を交換する組合の市のご紹介です。
市には、二通りの方法があります。まず、各山の封筒に札を入れて一番高い組合員が買える、入札方法。
それが終わると次に、振りがあります。出品された山をベテランの中座という振り手が、せりを仕切る方法です。それを組合員同士がせっていくわけです。せっていくとは、どちらへ?上と下が考えられますね。貴重な本なら上がっていくのですが、ほとんどは下へ?いくのです。なんとこの不景気で、なおさら下がっていくのです。考えられますか?
何人も欲しい組合員がいて、せり上がるのであり、いなければ中座としても下げざるをえません。中座は上げたいと苦心するのですが、どうしても、下がっていくのです。それでも売れない山があります。それは「出来ず」で終わり。紙くず同然です。
このように本が安いのです。本屋は高く買い取って、高く売りたいのです。でも出来ないのがこのご時勢。その上、デジタルの波が押し寄せて来ている。まるで津波のように、本を押し流していく。ああ。これでは古本屋に未来はないのか?ところがどっこい、古本屋が扱うのは、本だけではありません。紙、皮、木、レコードなどがあり、あらゆる道具類もあります。ですからなんとか生きていくのです。でもこれって、道具屋かな?