3月26日は犀星忌です。いまから45年前、1962年3月26日犀星は72才で亡くなりました。犀星が引き取られ20歳までを過ごした犀川大橋たもとの雨法院では犀星をしのぶ催しがあり、地元文学研究者による「室生犀星をめぐる若ものたち」と題された講演がなされました。
本人の意思で、どの宗教にもよらずに青山葬儀場で告別式は行われ、その際中野重治が葬儀委員長をつとめたそうです。中野のほかに、堀辰雄、窪川鶴二郎などなど実にたくさんの若者に慕われた犀星、若者たちに自らを「先生」とは呼ばせませんでした。みな親しみをこめて「室生さん」と呼んだそうです…
雨法院ご住職によると「ここの杏の花は例年なら今頃もう満開になるのですが、今年はやっと2、3日前に咲き始めました」とのこと。
金沢はまだ寒く、帰りは春の嵐めいた風がヒューヒューしていたくらいです。院内でもストーブをつけての集まりでした。