古書業者の3パターン

今日は交換会。交換会ではバリバリ入札するために出品された本の山々の間を目を光らせて巡回するものですが、同業者同士で有益な情報交換をする場でもあります。最近の山の雪状況とか、腰痛対策とか、副業に農業している方とはそろそろ植え付けのはじまるジャガイモの種芋種類とか・・・・。 あ、本の話もしますよ!

さて今日は福井の某書店さんと、北陸3県の古書業者には3パターンあるという話になりました。

その1)
2代目、3代目、X代目というケース。ただしそのうち幼少から「古本屋さんになるんだ!」と決意していた人はあるかないかで、「前は全く違うことをしていたけれども今はここにいます」という方が目につきます。まる代目組。

その2)
退職して生活の基盤を持った上で古書店を開店。あるいはベースとなるほかの仕事を確保しつつ古書の商いをスタート。しっかり組です。

その3)
そして最後は「なんかいろいろやってきたけど、何故か古書に辿り着き、そしてまだそこにいる」という漂着組。実はこの層が無視できない厚みを持っています。

かくゆう柳行李も3なのでございます。ですから店頭で、「ずっと本屋さんに憧れていたんですか?」とか「いいですねえ、退職後の理想の職業だよね、うらやましいな!」とか言われるお客様もありますが、柳行李は漂着組ゆえに、あいまいな表情を浮かべるばかりなのでした。

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